はじめまして。
福岡のデザイン会社・株式会社プラナートのデザイナー田村と申します。今回は初めての投稿ということで、私がデザインを仕事にするきっかけになった出来事と、色彩を使ったデザインのコツをお伝えしようと思います。
もともと中学生の時からphotoshopなどを使って絵を描くのが好きな子供でした。中学・高校時代は吹奏楽部だったのですが、定期演奏会のポスターやパンフレットを作る際に、illustratorを使ってデザインを制作したのが、はじめての「ちゃんとしたデザイン」の経験になりました。
当時Illustratorが使える人は少なかったので、大学入学後も演劇の公演チラシを作らされることが多く、できるけどデザイナーとして仕事をするイメージはそれほど掴めないままでした。
しかし、大学二年生の時に転機が訪れます。
北欧・フィンランドを旅行した際に、マリメッコやアラビアなどのさまざまな色彩をつかったデザインに心をうばわれ、「色を組み合わせることでこんなに鮮やかに美しいものが作れるんだ!」と感動しました。
フィンランドは冬の時期に太陽が昇らないため、家の中で過ごすことが多いことから、このような鮮やかなテキスタイルや、おしゃれなデザイン家具などがとても多いデザイン大国です。
ちなみに、最近流行っている「サウナ」はフィンランドが発祥。サウナは太陽の昇らない季節も自律神経を整えるために有効です。フィンランドといえば「コーヒー」と言う方も多いですが(福岡にもありますよね、ロバーツコーヒー!)、これも、カフェインによって暗い日中も起きていられるように工夫した結果広がったそうです。
「おうち時間」を楽しむためのフィンランド人の生活の工夫は、現在のコロナウイルス禍(この記事は緊急事態宣言中に書かれています)でも見習えそうなところが多いですね。
私は、フィンランドの文化やデザインに触れたことをきっかけに、色を組みあわせてチラシをつくるのがとても楽しくなりました。
色彩を使ったデザインは組み合わせによる「コントラスト」を楽しむのがポイントです。たとえば、白と黒はもっとも「コントラスト」の強い組み合わせです。赤と黄色は、マクドナルドのロゴで使われていますが、刺激的で食欲に働きかける効果があるそうです。クリスマスを連想させる赤と緑は「補色」とよばれていて、こちらもコントラストが強い組み合わせですね。遠くの人に呼びかけるデザインでは、こういった組み合わせはとても有効です。
鮮やかな色と鮮やかでない色を組み合わせる表現方法もあります。
黄色と灰色はアカデミックな場でもつかわれるおしゃれな組み合わせですね。
ピンクとくすんだ茶色も、雑貨などによく使われる組み合わせです。
色彩を学ぶ手段はいくつもありますし、日本にはあまりに有名な「色彩検定」もありますが、私はまず生活の近くにある「色鮮やかな組み合わせ」が何色で構成されているかに意識する習慣をおすすめします。興味を持って暮らしているだけで、色彩感覚はつちかえますし、感覚が研ぎ澄まされれば、理論だけ知っている人より強いと思います。
生活にあふれている色の組み合わせを意識して暮らしてみてください。色彩感覚を培うことで、今後のより豊かなデザインにつながります!
あなたのデザインのお役に立ちますように。
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